サステナビリティ

Sustainability

「環境負荷軽減への取組に関する体験学習会 」の実施

「環境負荷軽減への取組」への理解を深める目的として、
河川に悪影響を及ぼすプラスチックゴミ問題等と向き合い、
自然とともに生きる社会を目指し活動されているNPO法人
「荒川クリーンエイド・フォーラム」ご協力のもと、
若手社員5名が荒川河川敷において、ゴミの回収活動を体験しました。

ゴミの回収活動

当日は天候にも恵まれ、参加メンバー全員が真剣に活動に取り組みました。

今回ご協力いただいた「NPO法人 荒川クリーンエイド」の今村さんから環境負荷軽減の取組の現状をお話いただき、皆が真剣に話をきいていました。
危険予知(KY)活動表へ記入を行い、ゴミの回収作業開始となりました。「KY活動(危険予知活動)とは」
さまざまな現場に潜む危険を事前に皆で話し合い、 危険なポイントについて互いに確認し、その危険に向けた具体的な対策の決定と、注意すべきチェック項目を設定した上で、業務遂行を行うのが「KY活動」です。
実際に、ゴミの回収が始まると、各自本気モードに突入。プラスチックゴミだけでなく、注射針などの危険なゴミ等も多く見つかることに驚きながらも、お互いに声をかけあい、協力しながら作業に取り組みました。

ゴミの回収後は、実際の回収内容の報告を行い、今回ご協力いただいた「NPO法人 荒川クリーンエイド」の今村さんから、
現在河川調査を行っているのは、今回の荒川を含め、全国で3河川しかないなど、貴重なお話を聞かせていただきました。

振り返り座談会

振り返り座談会では、前半にネクスコ東日本グループの「カーボンニュートラル推進戦略」について勉強し、
後半では今回の学習会で感じた事や日ごろ自分たちが行っている環境負荷軽減の具体的な取り組みなど、
活発に意見交換を行いました。

今回の体験会を通じて

活動後、ご協力いただいた「NPO 法人 荒川クリーンエイド」の今村さんと記念撮影
活動後、ご協力いただいた「NPO 法人 荒川クリーンエイド」の今村さんと記念撮影

参加メンバーからのコメント

今回、初めに環境負荷軽減取組について現状をお聞きしました。
注射器が落ちていると生物刺さったりして菌が蔓延してしまう事やプラスチック類のゴミが流れてきてその破片を魚など生物が食べて人体に入ってくる危険性があることを理解しました。
清掃体験をするにあたって危険予知活動を行いました。実際に清掃体験を実施して感じたことはガラス片などの危険物や廃棄物が沢山あり環境にも良くないですし、破片 が落ちていたりすると怪我をする事もあると思うので、環境負荷軽減への取り組みは安全にも繋がっていくことを実感いたしました。
今回の活動をしてみて会社や個人でも環境負荷軽減を積極的にしていきたいと思いました。

体験学習会に参加したことで環境負荷について考えることができました。環境負荷について学ぶことで現在、企画課で行っている電気自動車や被服のケミカルリサイクルなどの重要性を再認識することができました。
今回の経験はとても貴重なもので今後こういった活動が活発になっていけるよう協力できることがあればしていきたいと思います。

今回の学習会 を振り返って感じたことは、「見える化」の重要性です。
私たちが今回清掃を行った八広駅近くの荒川河川敷は一見綺麗に見え、他の参加者とも想定以上に綺麗だと話しておりました。しかし、実際に足を踏み入れると多種多様なゴミが多く落ちており、実際約1時間の清掃活動で45Lのゴミ袋がおおよそ5-6袋いっぱいになるほどでした。
また、多くの生き物がいる河川敷ではその集積されたゴミに囲まれ、時にはエサとして食べて過ごしている生き物もいます。
この状態を放置していることは景観やその地域の生態系に問題が生じるとだけ考えていましたが、実際はそれだけではありませんでした 。
生態系の多くの種がゴミを食べているということは、多くの生態系から生き物を食べている私たちの健康被害に繋がる可能性があり、実際私たちは1週間に平均10g程度ものプラスチックを口に入れているという事実を知りました。
このように、一見問題が無いように見えることであってもよりミクロな視点で見たり数値として明示したりすることで問題点が浮き彫りになるということを再認識いたしました。

今回の学習会を通じて業務・私生活の両面で活かせることについて、大きく分けて2点挙げられると感じました。
1点目はネクスコ東日本の『カーボンニュートラル推進戦略』の中にある、社員の行動ルールへの積極的な取り組みです。
これは社員の執務においての行動指針ではありますが、当然私生活においても行うことが出来れば環境負荷軽減に繋がる行動であり、私生活においてもパソコンのスリープモードの活用や適切な室温管理など、出来ることから積極的に行っていきたいと感じています。
2点目はこのような学習会への参加を多くの人にやっていただくことです。
私自身、今回この学習会を終えてから帰り道に落ちているゴミの多さに気がつくようになりました。
これは、学習会の中で落ちているゴミの多さを認識し、それを取り除くことの大変さを知ったことが理由だと考えています。
そのため、このような学習会を多くの人が行うことで落ちているゴミを拾う量が増えるだけでなく、路上にゴミを捨てることを許さない意識付けも出来るのではないかと感じました。
総務課という今回の学習会に直結する部署に所属していることもあるため、業務・私生活の両面でこのような学習会を行えるような環境づくりをしていきたいと考えております。

・荒川河川敷で回収した河川ゴミは、分別するとペットボトルやレジ袋などの石油由来のゴミが多い印象だった。
・数として多くは無かったが、家電や生活家具などサイズの大きいゴミも捨てられていたため、川は簡単には捨てられないゴミを簡単に捨てられる環境になっているのではないかと感じた。
・注射針等といった危険物も発見され、子供が遊ぶすぐ近くに投棄されていることに衝撃を受けたと同時に、危険がすぐ身近にあると肌で感じた。
・外来生物など捨ててはいけない植物や生物を不法に投棄したことにより大繁殖を起こしている現場を目撃し、本来あった環境が壊されている実情を知ることができた。
・河川敷という土地柄、草木や足元の泥濘で転倒や怪我をする恐れがあるため、ゴミ回収を行う前にKYK活動や危険予知シートを活用し対策を練った上で作業にあたり、怪我無く終えられたので良かった。

最後に・・

今回の体験学習会を通じ、参加者全員の意識変化を見ることができ、
このような活動を実施する意義を強く感じました。
実際に自分自身が体験することで、想像していなかった気づきや発見が多くあり、
社員ひとりひとりの成長にもつながることから、このような活動を通じて、
社員全員が環境負荷軽減への意識を深めてほしいと考えております。